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1月14日号
『失敗の本質』
組織論ではあるが、個人投資家も共通して気をつけるべき点
* 現場をよく知らない幹部による精神論に頼ったずさんな作戦立案。現場から再考を求める声が上がっても無視され、むしろ「弱腰」と非難される。
* 会議は声の大きな者に支配され、意思決定が理屈やデータではなく「空気」によって行われる。
相場を当てようとするのは徒労か?
広瀬隆雄
2025年1月13日 01:57
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12月の高値からS&P500指数は−4.5%の調整となっています。期待された「1月効果」は、案の定、折からの金利上昇でまったく空振りに終わりました。
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つまり多くの市場参加者の期待とはウラハラに米国株は波乱の年明けとなっているのです。
このように相場をピッタリ言い当てるのは容易ではありません。
もし「ほら見ろ、オレの言った通りだろう?」とドヤりたいのであれば、2つのやり方が効果的です。 ① 超長期での相場の方向性を語る② 1ヶ月から3ヶ月程度の短期の予想にとどめる
超長期では、均して言えば、米国株は年平均+8%くらいで成長しているので「米国株は長期で持つと大体儲かるよ」というアドバイスをしておけば、ほぼ間違うことはありません。
でもこれは自明の理すぎて何も自分の意見を主張していないのと同然という風にも言えます。こういう論客は掃いて捨てるほど存在します。
1ヶ月から3ヶ月先の予想を立てるほうが1年とか2年先の予想よりカンタンです。これはひとつには考慮しなくてはいけない「変数」が少ないからです。
僕に言わせれば、相場を当てようとすることは徒労とは言わないまでも、あまり意味が無いと思います。
むしろ大きく間違えないほうがずっと大事です。
大多数の投資家は相場のシナリオを勝手に自分で決めて、勝負に出ます。そのタイミングが、逆を突かれるケースがとても多い。
自分が思いっきりポジった直後に相場が暗転し、痛手を受ける人が後を絶たないのです。
これを避けようとすれば、トレードの「BUY」ボタンを押す前に(ちょっと待て!そのトレードに、心の葛藤はある?)ということを自問自答すれば良いです。
恐れ、不安、うんざり、嫌々ながら……そういう逡巡が無い状態で、屈託なく買い注文を入れると、ヤラレます。
(よっしゃ!今度は倍乗せで勝負だ!) そういう気負ったトレードが最も危ないです。瞬殺されるパターンです。
大きく間違えるのはそういう時です。
このようなムダを省くだけで、あなたの投資成果はみちがえるほど改善します。
僕の場合、相場を考える上で「変数」が多すぎ、自分の中で整理がつかなくなれば、周囲の人々がやっていることを観察することにしています。
みんながコンプレーセンシー、すなわち得意満面になっているときは、すこし足抜きをする……これが秘訣です。
【超解説】
個人投資家は単独で投資判断を行える。それは投資の喜びでもある。
家庭や会社では、そうはいかない。周りとの面倒な調整や手続きが必要となる。
ただ、その個人投資家の喜びに🫵投資の罠が潜む。
個人投資家の投資の罠に嵌まらないためにも投資する際には、『失敗の本質』や今回の記事にある以下のような点に気をつけて、投資を行いたい。
・意思決定が理屈やデータではなく「空気」や「精神論」によって行っていないか
・トレードの「BUY」ボタンを押す前に(ちょっと待て!そのトレードに、心の葛藤はある?)ということを自問自答したか
・周囲の人々がやっていることを観察したか
(XなどのSNSで、みんながコンプレーセンシー、すなわち得意満面になっているときは、すこし足抜きをする)
・相場のシナリオを勝手に自分で決めて、大勝負に出てないか
こういった点に気をつけて、投資したい